更新日 : 2020年4月29日
ようやく春を実感しはじめたと思ったら、なんと暦(こよみ)の上ではもうすぐ春の終わりです。
この時期は気候が変わりやすく体調を崩しやすいとか、やる気が無くなりやすい時期とも言われていますが、今年は10連休という大型のGWが待っていますから、それを楽しみに頑張れるかもしれませんね^^ でも気力で乗り切るだけではなく、しっかりと自分の心と身体と向き合い、上手にバランスを保てるように気をつけていきましょう!
今回は「季節に合わせた体調管理」についてお話ししたいと思います。
「土用」と聞くと、夏の暑い時期を元気に乗り越えるための「土用丑の鰻」を思い出す方が多いと思いますが、実は年に4回“春夏秋冬”季節と季節の間(立春、立夏、立秋、立冬の 前の約18日間)にあるんです。
そして春の土用はまさしく今、2019年は4月17日~5月5日の18日間
「土用」とは、古来中国から伝わった陰陽五行説からはじまったもので、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てられており、残った土気は季節の変わり目に割り当てられ、これを「土用」と呼ぶようになったそうです。
夏の土用は梅雨明けと重なることが多いために重要視され、高温多湿な日本ならではの暮らしの知恵で、地方によってはうなぎに限らずその他の「う」のつく食べ物を食べる習慣もあります。夏バテ対策として、スタミナのある「馬(肉)」や「牛(肉)」、また胃に優しい 「瓜」「うどん」「梅干」などが選ばれているようです。
では春の土用は何を食べるといいのでしょう。
春は丑(うし)の日ではなく、戌(いぬ)の日に「い」の付く食べ物や、白い物を食べるそうです。例えば、疲労回復のビタミンが豊富なものや良質なタンパク質の「いわし」「芋」「いんげん豆」「いちご」「しらす」「イカ」「大根」などです。ちなみに、2019年春の土 用“戌の日”は、4月19日(金)、5月1日(水)の2日間イチゴ狩りやしらす丼を楽しみに行楽地を訪れるのもいいかもしれませんね^^
春の気候は穏やかなようでいて、寒暖差が激しく変化したり、新しい人間関係や環境を体験する機会が多く、いつもよりも食事会やお酒を飲むことが増えているかもしれません。ですから特に、胃腸や肝臓を意識して休めてあげることが必要です。そして、意識していなくとも新しい環境などではストレスを感じている方も多いはず。自分の心と身体のメンテナンスに目を向けてみましょう!
5月6日の立夏までの18日間は、是非“4つの休め”を意識してみてください。
1.胃休め
(腹八分目を心がける)
2.肝臓休め
(アルコールは毎日飲むのではなく休肝日をつくる)
3.目休め
(パソコン、スマホ時間を減らすデジタルデトックス)
4.カラダ休め
(早めに就寝しリラックスする)
この4つの休めを意識することで、この時期に停滞しやすい膵臓や肝臓の免疫力がアップしGW明けにだるさを残さず、さらにパワーアップした日々を送れるようになるでしょう♫
季節の変わり目でもある土用の期間は、昔から体調管理に特に気をつける期間と考えられていたようです。この時期は先人の知恵を意識して、旬の食べ物や体に優しい食べ物で体調を整え、次の季節も元気に迎えられるように過ごしていきましょう^^