更新日 : 2021年9月10日
今、何かと話題の「サステナブル」というワード。難しく考えてしまいそうですが、実は以前から私たちには根付いている考え方でもあります。
身近なところではどんなことがサステナブルなのか、私たちが今日からできることや、SDGsとの違いなども解説します。
目次
「サステナブル」とは、日本語に訳すと「持続可能性」という意味を持っています。今話題の言葉という印象が強いですが、実は以前から私たちの身近にあった考え方とも言えます。
例えば、ゴミの分別や節水、節電など。これらもサステナブルの一つに入るのはご存知でしょうか。ゴミを分別することで、再利用可能な資源は再利用すること。これはサステナブルの一つです。節水もそうです。水は限りある資源。だからこそ、水を流しっぱなしにしないように気をつけるだけでも、水の「サステナブル」に貢献することに。そう考えると、子供の頃から「もったいない」と教えられていたことが実は「サステナブル」に繋がっていることが分かりますね。
また、最近「サステナブル」というワードと共に一緒に聞くことが多いのが、「SDGs」。サステナブルな世界を実現するために国連で採択された2030年までに達成したい具体的な目標のことを表します。17の目標に分かれており、貧困や飢餓、ジェンダーの平等、そして「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、「気候変動に具体的な対策を」、「海の豊かさを守ろう」、「陸の豊かさも守ろう」など、環境保全についても盛り込まれています。
「サステナブル」という考え方を実現するための具体的目標が「SDGs」であり、似て非なるものとも言えます。決して「SDGs」だけが「サステナブル」な考え方というわけではないですし、逆に「サステナブル」な考え方の指針になるとも言えます。
大切なのは、一つ一つの行動が「これは持続できることなのか、もったいなくないか」と思えること。それを実現できる行動が「サステナブル」と言えるのではないでしょうか。
実は、「サステナブル」はすでに私たちの身近にあります。
例えば、「サステナブルファッション」。アパレル業界にも「サステナブル」な考え方は広がっていて、リサイクル素材を使用しての服作りであったり、服作りの背景にある労働環境や地球環境へも配慮した包括的な取り組みが行われているブランドもあります。世界的に有名なファッションブランドのお店で、不要な洋服を回収するコンテナを見かけたことがあるかもしれません。このようにリユースやリサイクルがファッション業界にも浸透しています。
美容業界にも「サステナブル」な考え方は広く浸透しています。例えば、化学肥料に頼らず、有機栽培によって生み出された自然由来や天然由来の素材にこだわった「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」もサステナブルビューティーと関連性が高いとされています。パッケージをプラスチックから再生可能な素材にしているものや、買い替えでのゴミを減らすためにリフィルを積極的に活用しているブランドも。そういったコスメを選ぶことで私たちも「サステナブル」に取り組んでいることになりますね。
サステナブルな取り組みをしているアパレルの洋服やコスメを買うことも私たちができる「サステナブル」。他にも、今日から簡単にできることがたくさんあります。
すでに実践している方も多いのではないでしょうか。このマイボトル持参もサステナブルな取り組み。カフェやコンビニで飲み物を買うたびにプラスチックやペットボトルを消費することになりますが、マイボトルを持ち歩くだけでそれらの消費削減に繋がりますね。
フードロス削減もサステナブルな取り組みの一つ。例えば、野菜は思った以上に食べられる部分が多く、意外と捨ててしまっていることもあるかもしれません。それを改善するだけでもフードロスに繋がります。または、スーパーで賞味期限間近のものを購入するのも一つの手段。その日に食べるのであれば、何も賞味期限が長く設定されているものを購入する必要はありませんよね。外食に行っても、オーダーしすぎないようにすることもフードロス削減への貢献。食は私たちの生活に密接に関わっているからこそ、私たちも無駄を出さないように努力していきたいですね。
そのほか、食材の輸送には莫大なコストとエネルギーがかかるので、地産地消で地元の食材を購入することや、先述したゴミの分別やサステナブルブランドを選ぶこと、自動車ではなく自転車で移動するなど、実は私たちが今日からできることは身近にあります。
モノが溢れていて、選び放題な現代。しかし、水にしても電気にしても、実は資源は無限ではありません。このまま消費するだけの時代が続くと、いずれ必ず私たちは資源不足に陥ります。そして、それは地球環境破壊につながることにも。だからこそ大切な考え方が「サステナビリティ」。
これからも私たちの社会が豊かに続くためにも、「持続可能性」について考える時が来ました。ぜひ、未来の豊かさのためにも「サステナブル」な暮らしを当たり前にしたいですね。