更新日 : 2020年4月29日
日中の日差しもあたたかさを感じるようになり、春のお訪れを実感する季節となりました。スーパーでも菜の花や山菜がたくさん並んでいますね^^春の山菜は独特の苦味や香りがあるものが多いので、子どもの頃は何が美味しいのだろ?と思っていましたが、大人になるにつれこの苦味がくせになりますよね!その苦みにこそ健康・美容効果があると言われています。今回は春の山菜をご紹介していきます。
目次
春の味覚である山菜には、栄養価がぎゅっと詰まっています。
春野菜に含まれている苦み成分の「植物性アルカロイド」は、デトックス効果があるとして最近話題の成分です。この成分は腎臓の機能を高める効果が期待できるため、腎臓のろ過機能が高まり新陳代謝を活性化させてくれると言われています。
芽吹きの頃に山菜を食べることで、冬の間に貯め込んだ余分な脂肪や老廃物を出してくれるのです。春先に山菜を食べることは、体にとっても理にかなっているのですね。
山菜の栄養成分は野菜類と同じで、タンパク質や脂質は少なく、食物繊維が多く、種によって異なりますが、ビタミンCなどのビタミンやミネラルが豊富なのも特徴です。ほとんどが低エネルギーなダイエット食品といえるものです。
山菜のあくといわれるものにはタンニンなどのポリフェノールが主要な成分であり、抗酸化性などの種々の機能があります。ただ、このためいくつかの山菜ではあく抜きを必要とします。あく抜きをした場合、水溶性のビタミンやミネラル、ポリフェノールなどは多くが失われてしまいます。
日本で食べられる山菜は、350種類前後あると言われていますが、そのうち美味しいと万人に食べられるのは、およそ80~100種類ほど。 ここでは、手に入りやすく身近な山菜5種類の効果について取り上げてみたいと思います。
春の使者とも呼ばれる「ふきのとう」 春の訪れを教えてくれるふきのとうには、数種類のポリフェノールが含まれています。
<栄養・効能>
抗酸化作用はもちろんのこと、免疫力を高めたり、動脈硬化やガンの発生を防ぐ役目も。
また、ビタミンやミネラル、食物繊維も多く含み整腸作用も期待できます。
<食べ方>
アルカロイドはアルカリ性の毒素なので、塩や重曹を入れて茹で、アク抜きしましょう。
ふきのとうの天ぷらも苦みがくせになる一品です。
タラノキの若芽のことで、「山菜の王様」とも呼ばれています。
<栄養・効能>
タンパク質やミネラル、ビタミンE、食物繊維などが豊富に含まれています。
苦み成分のエラノサイドは、糖の吸収とインスリンの上昇を抑える効果があり、ダイエットにも効果的です。βカロチンも含むので、風邪や花粉症予防にも効果が期待できます。
<食べ方>
若芽の株にトゲがあるので、取り除いて水洗いします。アクが少ないので、さっと茹でて、煮物や和え物にしたり、そのまま天ぷらにしたりしていただきます。
ぜんまいは、ポピュラーな山菜の一つです。
<栄養・効能>
カリウムが豊富で毒素を排出する効果、むくみ解消に効果があります。
<食べ方>
アクが強いので、重曹で下処理をしてから使います。和え物やおひたし、煮物など、さまざまな料理でいただけます。茹でたものを乾燥させたものは、保存食としてもよく使われます。
自生したものを「山うど」、軟化栽培されたものは「うど」と呼びます。
<栄養・効能>
ビタミンCやβカロチンな、カリウム、葉酸、食物繊維などが豊富に含まれます。風邪予防にも美肌作り、便秘解消効果もあり、女性にもお勧めです。
<食べ方>
堅い根元部分を取り除いて短毛を洗い流し、堅い皮は削り取ります。酢味噌和えやゴマ味噌和え、酢の物など、香りと歯触りを楽しむ山菜です。
ほろ苦さとぬめりが特徴の「うるい」3月中が手に入りやすい。
<栄養・効能>
山菜のなかではビタミンCがもっとも豊富。美肌効果はもちろん、鉄分の吸収力もアップしてくれる。血圧降下作用も高いので、高血圧の人はぜひ。
<食べ方>
アクが少ないため、下処理の必要がなく、普通の野菜のように使えるのが嬉しいですね。みそ汁の具やおひたし、酢の物などで、美味しくいただけます。
<食べ方>
山菜には様々ないい効能がありましたね!食べるまでに手間がかかるイメージの強い山菜ですが、天ぷらなどの加熱ですぐ食べられるものもありますし、下茹でだけで食べられるものも、意外と多いのものです。この季節ならでは!春の山菜を取り入れて、冬の間に体に蓄積された老廃物や脂肪を排出し、心身ともに活性化しましょう。