更新日 : 2020年4月29日
私が初めてこの言葉を聞いたのは、心理学の音楽療法の中でした。
日頃感じている「癒し」には、実は「1/fゆらぎ」(エフぶんのいちゆらぎ)というメカニズムが深く関係しているんです。
言葉だけを聞くとちょっと難しそうですが、実際にはとっても身近なもので感じられるので、今回は日常生活で手軽に「1/fゆらぎ」を取り入れリラックスする方法をご紹介いたします!
自然界には多くの「ゆらぎ」があり私たちの心臓の音、ろうそくの炎のゆれ、打ち寄せる波、雨音、電車のゆれ、など…。
いずれも一定のようでいて、実は予測できない不規則なゆらぎそれが「1/fゆらぎ」です。
「1/fゆらぎ」はもともと音楽業界で注目されその知名度をあげた存在ですが、単に眺めているだけでも癒しの効果をもたらしてくれることが知られています。
その代表的な存在が「炎」です。
キャンドルのゆらゆらと灯る火を見て癒しを感じたことはありませんか?
炎のゆらぎと呼吸が合って深く呼吸できた感じ
その時に感じた癒しこそまさに「1/fゆらぎ」がもたらしてくれた効果!!この効果は人間の鼓動と同じリズムで揺らいでいるためと言われています。
森林浴や海辺でも同じようにリラックス効果が高まるのは、人間の生体リズムと同じ1/fゆらぎを持つ自然界のリズムを感知し、それに共振して心地よさや安らぎを感じるためなのです^^
暮らしの中に“1/fゆらぎ”があると交感神経に代わって、脳と身体休息モードに切り替える副交感神経が優位になり、脳疲労を軽減することが解明されています。
日常生活で気軽にできる取り入れ方をいくつかご紹介します^^
通勤に利用する電車の揺れにも1/fゆらぎはあります。電車で眠くなるのも揺れが1/fだからだそう!時にはスマートフォンを閉じて、電車の振動に耳をすませることで実は簡単にリラックス効果を得ることができます!
温かみのある木製家具の木目部分も、不規則さと規則正しさが調和したもの。何気なく眺めているだけで自然とリラックスできるので家具や器を木製のものにしてみるのも効果的。
眠る前には、波の音やヒーリング音楽をかけながらキャンドルの暖かみのある色合いと、ゆらゆらと不規則に揺れる動きを見ているだけでゆったりとした気持ちになります。
脳疲労のサインを感じたら、日中は少し仕事の手を休めて、夜は眠る前の時間やお休みには、少し足をのばして森林浴や蛍を見に行ったり自然界のリズムを意識的に取り入れることをぜひ実践してみてくださいね。